むくげの日日是好日

BLコミックの感想日記。このブログはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

最強を決めるって…本気でそういう方法なの?!『8人の戦士』ネタバレ・感想


最強戦士は射精管理もばっちり

8人の戦士 池 玲文 BE✖BOY COMICS DELUXE libre 全2巻
2巻までの内容を書いていますので思い切りネタバレしています。

 あらすじ
4年に一度8部族が戦士を出し合い、戦わせ優勝者が王となる。
それが、このプラウ・ヤンギンダの決まりだった。
今年はその戦いの年。
8部族から戦士が選ばれ、集合する。
ただ、この戦いは相手を射精させた方が勝ち、というものだった―…。

登場人物
ハート:宝玉の一族。宝石の産出にて財を得る島の戦士。現在外の世界を知るため大学に通っている。
マシュー:島出身者ではなく、大学に手ハートと同室となる。その際、ハートに射精管理の練習に付き合わされて大変な目に遭う(ハートのことが好きなので本人にとっては僥倖)
ピサウ:太陽の一族。ユダと結婚したいと思っている。ハート、ユダとは同じ学校に通っていた。
ユダ:闘いの一族。ピサウと結婚したいと思っているが、ピサウの兄弟に反対されている。
ロロ:土の一族。族長なので、他の戦士が一目置いている。レジの幼なじみで執着している。
ブラン:月の一族。前回のロロとレジの戦いを見てロロが負ける姿に興奮し、ロロに執着を抱く。
ヴァンピア:癒しの一族。シャーマンの血が強く、戦いとなると豹変する。
サイコルナガ:龍の一族。ヴァンピアに助けてもらったお礼もあるが、ヴァンピアのことが好き。
タリング:牙の一族。まだ若く、訛りが強い。女系部族なので若い男性がおらず、大切に育てられている。族長の息子。
サーフィア:前回の王者。レジと恋仲。ハートの部族の族長。
レジ:前回サーフィアとの戦いは避け、王の補佐という立場に落ち着く。サーフィアと恋仲。ヴァンピアの部族の族長。

狭い世界だからか、割と礼儀には厳し目なのですが、独特の挨拶方法です。
自分よりも上の人に挨拶する際は常にお尻を見せるというのが正しい礼儀。
その上、敵意がないことを証明するためにはさらにお尻を割り開き武器を隠していないと示す。
……恐らく何を言っているのか、と言われそうなんですが全部作品に書いてあるんですよ

大体、ページを捲ってすぐに出てくるよくわかる登場人物紹介、とあるのに、顔じゃなくてペニスケースのアップなんですよ。
どうなってるんだ…と思いますが何せそういう戦いですからね

服を着ていなくても皆何も思わないから当然全裸でも皆何も言わないし、寧ろ称えられるわけですよ。
もちろん、全部白抜きなんですけれど…。
白抜き率が多い作品ですよ…。
何せ射精大会なので、そりゃ当然ですよね。
ペニスケース外してからが本番なわけですから。

文化の違いということなので、その辺りはしっかり描かれています。
どういう所で育ち、そこは何で部族を潤わせているのか。
また、言語に関しては基本インドネシア語と英語が混じっているけど、そこに他の地方からの言葉が入るとか口伝えだから年代によって意味が違うとかもの凄くしっかり設定がある。
この設定がちゃんとあるからこそ、物語の大要素が「射精大会」なのにしっかりしたものになると思います。
感情表現も丁寧にされているからこそ、射精というものへの拘りも感じられます。

あと文化の違いなら容認されそう、なんですがお尻を見せることが自己アピールなのでその文化圏外の人は驚きますよね。
お尻の部分だけ空いた服を着ているわけですから…
ハートは島から出たばかりでその辺りの感覚がなく、周りから好奇の目で見られたりしますが平気なんですよ。
だって、自分の文化ですからね。
でも、マシューがハートにはやんわりと、そして周りには厳しく接することでハートは少しずつ理解して行く。
そしてハートはマシューのことを尊敬してその後恋愛感情へと変わって行くのが良かった。
こういう丁寧さってやっぱりこれだけ飛んだ内容だと(※誉めてます)必要なんですよね。
いや、まぁ、細かいことなんでどうだっていいんだ、と勢いのある作品も好きですが(どっちだ)

逆にハートが島に戻った時は全身覆う格好ですから「女みたいな格好」「どうやってアピールするんだ」と言われるわけですよ。
このことから、女性はお尻を出していないことがわかります。
でも、胸も出していないので女性のアピールは何処なのかは不明。

島の文化を尊重しつつも、パソコン使ったりと島にそれなりにいわゆる文明物も入っている。
その割にハートの格好について言ったりもするので、それはそれなのかな。
皆民族衣装着ていますしね。
ユダの職業はモデラーということでPC使って色んなもののデザイン制作していますよ。
3Dプリンターで壊れたものの補修等を行っているし部屋もなんだか凄くオシャレ感が漂っています。

この物語は1巻でしっかりと王蛇決定戦には決着がついています。
それならば2巻はまた4年後の内容なのか、というと違います。
1巻で各カップルの話を射精大会(…)と共に見せたわけですが、2巻ではそのカップルのその後を中心に話が進みます。

ハートに関してはマシューと射精管理練習するに至った過程になるのですが、これはマシューがキツい。
好きな相手から「射精管理の練習に付き合って」と言われて付き合うも「恋人になると浮気になっちゃうから……」と言って断られるってどんな焦らしプレイなのか
マシューがどんどん格好良く見えてしまうハート……それでも戦士だから!と必死に練習に勤しむわけですよ。
練習っていっても、まぁ、あの、世間で言うセックスになるんですけど……。

ロロ様とブランに関しては、1巻でもかなりグイグイ来るブラン可愛い!ロロ様格好いい!!
と思っていたので、2巻でがっつり描いてあって嬉しかったです。
ロロ様は
幼馴染みのレジさんに淡い恋心を抱いている(執着)っぽいのに、結局レジさんにもサーフィアさんにも勝てないのが良い…
レジさんにも勝てない、ここが重要ですよね…。
好きだから触られたら簡単に達してしまう、というのも込みで……ロロ様可愛い。
どうでもいいですが何故かロロ様は様付けになってしまう…サーフィアさんが王様なのに。
それにしてもブランは本当に可愛くて、狡い……
ロロ様がレジさんにヤられた姿見て興奮して自分もあの姿が見たいと奮起してやりこめられて追いかけるの最高。
可愛すぎ
言い方が少しきつくてぶっきらぼうなのも月の族長が両親がいなくて一人で暮らしていたからとか言うのも……も……。
ブラン可愛い
ブランは基本皆呼び捨てるのにレジさんには「様付け」なんですが、理由が「ロロ様が綺麗だと思っているから」なんですよ?
可愛すぎやしませんか。
何その理由
ブランが可愛すぎて困る
こんなこと言われたらロロ様もキュンからのギュンってなりますよね。

サーフィアさんとレジさんは大人のイチャイチャカップなのがいいですね。
凄く余裕そうなのがたまらない。

少なくとも8人の戦士は全員同性と結ばれそうですが、今後の人口問題はどうなるのか。
女性もたくさん描かれていますが、同性婚が認められているようですし、実際牙の一族は女系で女性同士のカップルが多いとありますしね。
池先生の描かれる女性も本当に綺麗なのでタリングのお母さんも美人。
訛りも可愛い…。
ちゃんと族長とも仲良いのだな~と感じが出ていて可愛いんですよ。
族長も当然美人です。
女性も違うタイプの美人が描き分けられていて本当に凄い。
衣装も凝っているし…。
男性が少ないということで戦士には部族違いの両親を持つタリングが選ばれているし。
でも、そのタリングも気になる人は男性……。
こうなると異部族同士の婚姻などでカバーするのかな。
養子制度も恐らくあるだろうし、どうなんだろう。
ハートが外の文化に触れて島の発展に繋げて行くことから他の所からも人が来るようになる、のかな?
フィクションなのでこの手の話は嫌がる方はいるかもしれませんが、気になったので……。

8人も美形出すなんて…と思いますが、そこは池先生ですからね。
タイプの違う美形がこれでもか、というほど出てきます。
もちろん、下半身も!
この作品、下半身の描きわけが重要ですしね。
それにしても先生はこの作品からデジタル使用、とのことでしたが凄い。
アナログの時同様、本当に美しい絵がこれでもかというほど詰まっています。

本当に色んなタイプの人が出てきます。
例えば戦士以外のところで思わぬ伏兵とばかりに可愛いタイプの髭マッチョが出てくるのですが(先生全ての性癖さらう気なのか)、その人もアンアン啼かされています
……戦士以外のそういうシーンも見られますし、更に髭マッチョカップルでいうと言葉攻めも入ってくるのが……本当に盛りだくさんですよね。

1巻で決着ついているし、今後のカップルも恐らく幸せになったのでは?という感じで終わっているので十分読みごたえはあるのですが(というか8人も戦士いて纏められるの本当に凄い)2巻はいちゃいちゃしているのでこちらもぜひ読んでほしい。

あと、今回使用した画像に帯のコピーが写っていて良かった。
鎧をペニスケースと読ませているんですよ…。

とにかく池先生の魅力が存分に詰まっている作品だと思います。
スカッとしたい時にぜひ読んでほしい作品。
射精合戦(…)なのでえっちもたっぷりあるのに、それだけじゃなくて物語としても面白い。
8人の戦士らしく、ちゃんとそれぞれのエピソードがあるので、あの戦士どうなったのかな…とならないところも良いです。
もちろん、軽く触れているだけの戦士もいるので、その先を想像するのも楽しい。
ちょっとブランとロロ様に偏ってしまいましたが、他のカップルは1巻からそれなりにいちゃいちゃしているので…。
タリングの話は少ないのでそこはもう少し見たかったです。
※その後は描かれています。

どんな設定なの…と思いつつも裏付けされた文化などにも言及があるので「そうなんだ」と思えるところも良かったです。
フィクションだし、ファンタジーだし、というのももちろんあるのですが、設定が細かくてちゃんとそれぞれの部族について書かれていて良い…。

1巻で王蛇合戦は決着がついているのでもやもやしませんし、2巻は各カップルの掘り下げなので甘い展開が続きます。

池先生の1巻カバーコメント王蛇合戦なのに「ほのぼの漫画です」とありますが、本当に……射精大会なのにほのぼのしているのって凄いと思います。
白抜きのせいだけでなく、エロさ…というのが低くなるのが不思議。
でも、みんな全裸でまぐわいまくりですよ。
ちなみに2巻カバー下の漫画は日本の国技、相撲ネタです。
確かに、裸でぶつかり合いですからね。
ハートも王蛇合戦でロロ様だとか言っていますよ。
流石の池先生、相撲絵も美しい……。

面白くてえっち甘さもあり…と内容盛り沢山なのでお勧めです。
落ち込んで何も考えたくない、とかスカっとしたものが読みたい。
えろが読みたい
笑いたい
そんな時に読んでほしい作品です。

紙書籍等
8人の戦士(1)

池玲文 リブレ 2019年03月09日頃
売り上げランキング :
by ヨメレバ
8人の戦士(2)

池玲文 リブレ 2021年02月10日頃
売り上げランキング :
by ヨメレバ