むくげの日日是好日

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誰ともしたことがない勝負をしよう『それは多分求愛』ネタバレ・感想


何度挑まれても負けない

それは多分求愛 芽玖いろは GASH COMICS KAIOHSYA COMICS KAIOHSHA

七海は何でも出来、教師からの信頼も厚い。
生徒会会計である七海は成績優秀な部には部活動予算を優遇するといっている。
そんな七海に同級生の醐代は何度も勝負を挑んでくる。
本来、醐代は将棋部主将だが、運動神経を買われいろいろな部の予算交渉のためやってくるも毎回七海に負けていた。
自分が圧倒的に勝っているはずなのに、人気がある醐代に対し七海は何とも言えない感情を抱えていた。
しかし、七海にも苦手なことが一つあった。
それは水泳であり、そのことば醐代にバレ、水泳勝負となるも泳げない七海は溺れてしまい醐代に人工呼吸をされてしまいー…。

何でもできる人に一つだけできないことがあった!
よし、それを勝負に使うぞ!!
からの人工呼吸(何かしらの性的な触れ合い)はあると思うのですが、この先ですよ。
やっぱり泳げないことを知っていて勝負挑むのはフェアじゃないな!
よし、公平な勝負…そうだ、イかせあいにしよう!!!

という展開になるんですよ……。
え?何?と尋ねられそうですが、そうなんですよ……。

なんでも出来る七海くん。
人気だってあるのに、毎回勝負を挑んでくる醐代くんをこてんぱんにしても彼の人気は下がることなく上がっていくのが気に入らない※醐代くんは性格が良い。
気に入らないけれど、自分からわざわざ関わりたくはないというスタンス。
そこににっこにっこと絡みに行く将棋部の醐代くん……。
毎回他の部の助っ人としていくけれど全敗する醐代くん……。
ちなみに将棋部になった理由は担当さんが「高校生棋士!」を推したからだそうです。
推しがなければ相撲部だったそうで……。
それはそれで見たかった。

ところで生徒会の会計が部活動費に大きな権限を持っている、というのもどうなんだろう?
そんな細かいことはどうでもいいというか、だからこそ七海くんは絡まれる訳で…。

恋愛感情面はじれじれも何もなくサクサク進みます。
ちょ、ちょっと、七海くん?と思いますが、執着の片鱗(何度も挑み続けるなど)ありますし、高校生だし(謎理論)
欲望には素直ですよね(…)

芽玖先生の中ではかなりのコメディ寄りの話で、最初読んだ時には「え?」となったのですが、全編このノリでした。

同時収録
桃色の掟

選ばれた新入部員が歓送迎会で男の娘となり先輩にあれやこれやされてしまう話。

あらすじも何もなくて申し訳ない気持ちがありますが、説明するとこうなります。
主な活動が廃盤ポルノ上映などなサークル(サブカル研究会)なのでこういうノリなのかな…?
そう思うも「男の娘になり先輩たちの相手をする」この展開がなんとも……。
ちなみに、部室はラブホ代わりに使われていたりするので、女性との絡みもあり。
……サブカルとは。
一瞬、考えてしまいそうになりますが、女装ネタがありますがサクっとした話です。
ただし、掟で女装しているだけで本人ノリ気ではないため女装ネタ大好き!着衣大好きぃ!!だと物足りないと思います。

今回は2作品ともコメディ色が強い作品でした。
割と重めの作品が多いので、珍しい感じ。
芽玖先生の絵が好きなので、たっぷり堪能できて良かったです。
ただし、芽玖先生……男性と女性との描き方の差が思い切り過ぎているため、女性は本当にモブなんだなぁ、当て馬にすらならないんだなぁ、という気持ちでいっぱいです。
今回の作品ではないですが生徒はともかく、売れているであろうモデルですら……モブ顔って……。
徹底している。
その点では女性を絶対に絡ませたくない方にとっては安心材料とも言えます。

完璧だと言われている人が意地を張って空回りしつつのコメディ色強い作品です。
重い作品じゃないのが読みたい~という時にお勧めです。
同時収録に女装ネタが入っているので、苦手な方はご注意くださいね。

 

紙書籍等
芽玖いろは 海王社 2020年11月10日
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