好きな物を隠さないですむ人を見つけたと思ったのに『君に恋するはずがない』ネタバレ・感想
少女漫画のような恋愛をしたいけれど
君に恋するはずがない 須坂紫那 DEAR+COMICS 新書館
あらすじ
北大路理史はいわゆるハイスペックイケメン。
友人に誘われた飲み会も実は合コンで、しかも女性が北大路に集まるため友人からも恨まれる結果に辟易していた。
席を外した北大路に体調が悪いのかと声をかけてきたのは同期の有馬千景。
理由を話すと上手く言っておくと言われ、有馬に好感を抱く北大路。
そんな北大路の趣味は少女漫画を読むこと。
誰にも内緒にしていた趣味だったが、有馬が理解を示したことで二人の距離は一気に縮まり―…。
少女漫画好きな北大路さんとそんな彼の趣味に付き合う有馬さん
北大路さんの趣味は少女漫画を読むこと。
サイン会にも参加したりグッズを購入するためイベント会場にも行く程の熱のいれよう。
ただし、彼女に引かれた過去があるため、内緒にしている。
※北大路さんは好きな作品は読む用、保存用と2冊所有。ゆえに部屋巨大な本棚で部屋が覆われています。
そんな彼の前に現れたのが姉が少女漫家の担当をしているという有馬さん。
少女漫画が大好きで仕方ないのに、隠し続けてきた北大路さんにとっては理解してくれるだけでなく、大好きな作家の担当なんていろいろ話したくて仕方ない。
そんな北大路さんに対し、有馬さんは恋愛感情と勘違いしてしまい互いの意志疎通がうまくいってないことで二人がぎくしゃくしだします。
少女漫画好きらしく、全体的にほんわかとした物語
少女漫画好き、という北大路さんの好みはギラギラした恋愛ではなく、あくまで少女漫画のようなピュア～な世界。
好きな作品を読んで尊い…！となっているし本当に少女漫画好きなんだな～という描写が続きます。
ルーツは母親なので、新作を手にしているけれど、内容イメージは70年代～80年代だそうです。
……漫画ネタお約束の「この言動！大好きな作品の○○（ヒーロー）だ…（キュン）」もありますよ。
有馬さんは感情を表に出さないタイプなのですが、だからこそ不意打ちの感情漏れが可愛いです。
続編はあるの？
現在続編が連載されています※掲載誌は読んでいません。
綺麗にまとまっているけれど、大人の恋愛（…）にしてはピュア～なので、その辺りを深堀するのかな？
姉以外の家族問題なのか、ライバル登場なのか……。
→11月１日に続編『君に恋するはずがない―トキメキ篇―』発売されました！
須坂先生の絵は綺麗で、話も読みやすいと思います。
どこまでいっても、北大路さんはイケメンで有馬さんは可愛い面もありつつ基本男前。
また、編集者の姉はよき理解者という立ち位置ですので、家族ネタが苦手な方も安心。
ただし、えっちはさらっとなのでそこを求める方には物足りないかも。
須坂先生は綺麗な絵なので行為はさらっとですが、描写はそこそこあります。
でも、本当にさらっとなので……逆になんだかその場面がなんとも言えない気分になります。※少女漫画好きという設定を活かしているのでここをギラギラさせると…ね。
こんなイベントが？！という大袈裟な何か、はないですが日常恋愛のドキドキなどを楽しみたい方にお勧めです。
