むくげの日日是好日

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3日違いの誕生からずっと執着している『白刃と黒牡丹』ネタバレ・感想


執着に果てはなく

白刃と黒牡丹 ゆくえ萌葱 GASH COMICS  海王社

 


あらすじ
黒々組若頭の黒井憲剛には弁護士で幼馴染の白樺刀麻がいる。
白樺は常々黒井の傍にいたいと言うが、黒井はカタギのままでいてほしいと拒否し続けている。
一途に想い続ける白樺は組の顧問弁護士になることで傍にいようとするのだが―…。

以下思い切りネタバレしています。

 特に離婚経緯。

2巻まで出ていますが、この後も続くのかは不明。
1巻でも綺麗に終わっていますが、人気あったらしく1巻の後書きにて「他にもエピソードあるのでどこかで描けたらいいな」(要約)→2巻発売ですよ。

先生曰く
1巻白樺さんの執着
2巻黒井さんの答え

ポイント(2巻まで纏めてます)
執着愛→実はどちらも(大好き!)
高校生の頃に肉体関係を持っている→卑怯な手をしてでも手に入れたい白樺さん。
白樺さんに離婚歴あり→嫉妬させたくてしちゃった(相手も了承済みなので安心案件)
ライバル登場→白樺さんの因縁の相手。
いつもタイミングの悪い舎弟→可愛い。
黒井さんのお父さんは懐が深い→ホレてるなら中にいれれば?(黒井さんの兄妹設定が分からないけれど、組の存続問題は養子かな)

執着愛は好きなので(フィクション前提)この二人の関係は良かった。
ヤクザ、という時点でいろいろあるじゃないですか。
本人がどれほど良い人であっても、組との兼ね合いやコミュニティ関連が。
それでも、白樺さんはずーっと黒井さんのことを想い続けるんですよね。
小さい頃からのやりとりも丁寧に描いているのが良い…。
ちゃんと好きになる理由わかりやすく描いてあって良い…。
その上で二人がなんだかんでネタにする白樺さんの結婚だって「黒井さんに妬いてほしい」という理由だとかそこまでいっているのであれば、いいか。
……いいのか?
これもしっかりと相手と相談しての事なので、良かった。
騙していたら気になるので(面倒臭いのは承知しています)

ヤクザの相手は弁護士、医者、警察官が多いイメージ。
ヤクザに欠かせないですものね。
あとは同業者。

お父さんが懐深いのも安心ですね。
大抵バレた時は反対、よくて愛人ですからね(これはこれで)
設定から行くともっとジェットコースター展開出来ますが、そこをせず二人の関係を描くのみにしているのが良い。
じっくり二人の感情を描いてモヤモヤがないのが良い。

離婚相手も出てきますが、気にならない描かれ方なので苦手な人も安心だと思います。
サバサバしているタイプです。
契約結婚ですからね。
ジェットコースターに乗せたいなら、ここでこの女性がひと悶着起こしますが全くありません。
潔いほど、二人の感情に焦点当てている。

ゆくえ先生の作品はこれが初めてだったのですが、面白かったので違う作品も読みたいと思いました。

表情が色っぽいのがいい。
ただ、黒井さんの太腿の刺青はどうかな…。
可愛い❤なのかな…。
本人恥ずかしがっているのは可愛いけれど、舎弟に見られたら何とも…。
でも、仕事できる(かっこいい)のでそんなこと吹き飛ぶのかな。
そのくらい、インパクトある刺青だと思いますよ。

とにかくお互いが好きなことがハッキリしているのでスルスルーっと読めて、面白くてえっちなシーンもある。
悩み事も出てきますが、互いの思いの確認になるのでこちらも読むほうはグルグルすることない。

あー!幸せな話が読みたい!!
甘い話が読みたい!!
サクっと面白い話が読みたい!!
なんだかんだ言って両想い最高!!

こんな要素を求めている人にお勧めしたい。