むくげの日日是好日

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寂しい夜には傍にいてほしい『あいまいなウルフ』ネタバレ・感想


誰かに甘えたい

あいまいなウルフ 末広 マチ EYES COMICS Bloom ホーム社
あらすじ
大学生の大狼には秘密がある。
それは狼憑きだということ。
普段の生活には影響ないのだが、満月になると発情してしまい過去に恋人を怖がらせてしまったことから付き合うことに対し慎重だった。
そんな大狼は隣人でゼミの先輩である銀木とは騒音のことで揉めてしまい気まずい関係になる。
ある日、銀木の飼い猫が大狼の部屋に入ってしまい、部屋を訪れるも反応がない。
すると玄関が開いていたことからく銀木は大狼の部屋に侵入する。
そこには満月のせいで発情した大狼が倒れていて、銀木に助けを求めるのだった―…。

憑きものラブ第二弾!
頼れる先輩に存分に甘える後輩、実は狼憑き。
きつね憑き『ヤキモチはきつね色』のスピンオフ!

狼憑きって具体的に何が違うの?

五感が優れ、満月のときに発情気味になるため相手を襲ってしまう。
大狼くんは五感の中でも嗅覚が優れているため匂いに敏感。
大勢の中にいるといろいろな匂いがまざるため苦手。
だけど、独りは寂しいため画面越しで皆と楽しみます。
このことが銀木くんとのゼミの先輩後輩以上の関係へと繋がる接点になるわけです。
落ち着きたいと思っている時に隣が騒がしかったら苛立ちますからね。
しかも、連日ときたら大変です。
そして満月になると発情気味になってしまうため大変。
大狼くんはこのせいで彼女を怖がらせてしまいその後も上手くいかない。
好きなのに怖がらせてしまうということがトラウマになってしまいます。

銀木さんの過去問題

優しくて頼りになる銀木さんですが、彼にも過去にあるトラウマがあり人との付き合いを慎重にしています。
この過去があるからこそ、せっかく縮まった大狼くんとの距離も微妙になってしまう。
どうしても過去のことを思うと一歩を踏み出す勇気が必要ですし、それが気になる相手ならなおさら。
重要な問題ですが、越え方としては少し周りの手助けありなところがあります。
もし偶然がなければどうなっていたのかな?
それでもしっかりと大狼くんの元に行ったのか、はたまた大狼くんから来たのか…。
でも、偶然っていうのは必然に繋がる運命でもありますからね。
二人が幸せならいいです。
銀木さんがいることで大狼くんものびのびと出来て喜んでいる姿が可愛いです

スピンオフ元を読んでいないと理解できない?

スピンオフ元は『ヤキモチはきつね色

紙書籍等


こちらはきつね憑きのお話になります。
きつね憑きの秋葉くんと実家が寺で秋葉の居候先のゆくりくんのお話。
二人が出てくるのは少しなのですが、その短い登場でもしっかりと二人の関係性が見えて良いです。
また、その頃の大狼くんは今作とは違うため、今作での成長を感じさせてくれるのが良いです。
秋葉くんが良い子過ぎるので、ゆくりくん大変そうだな、と思いました。
話の中に簡単な説明も入っているので読んでなくても十分楽しめる作品ですが、世界観をもっと味わいたい方はスピンオフ元もチェックしてみてくださいね。

末広マチ先生の作品について

末広先生の絵は綺麗で美人!という感じの受けが動きだすともの凄く可愛いんです。
美人が言動によって可愛くなるのって最強じゃないですか。
また、攻めの抱擁力も良い。
今回の銀木さんも格好良くてちゃんと大狼くんを見ているのが良いです。

狼憑き、ということでモフモフした耳としっぽ姿も可愛いのでモフ好きさんはチェックしてみては如何でしょうか。
銀木さんの飼い猫けだまちゃんも可愛いですよ!

 

紙書籍等