むくげの日日是好日

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大学時代から気になる演技をするあの人『25時、赤坂で』感想・ネタバレ

超人気俳優と新人俳優

25時、赤坂で 夏野 寛子 on BLUE comics 祥伝社

 あらすじ

白崎由岐(しらさき ゆき)は俳優。
有名ではないが、地道に活動をしていた。
そんな彼に「昼のゆめ」という連続ドラマの出演が決まる。
共演者は超人気俳優の羽山麻水(はやま あさみ)だ。
初共演の二人だが、実は大学の先輩後輩という仲だった。
そして、今回の共演作は同性愛がテーマであり、二人は恋人同士という役柄だった。
本読みの後に共演者と呑みに行くも途中で麻水がつぶれてしまう。
他の人に頼まれてそのまま麻水を連れて帰る由岐。
すると酔った麻水がキスをしてきたのだが、そのまま由岐も受け入れてしまう。
同性である麻美との体の接触が気持ちよく、自分の性的指向がわからない由岐。
麻水に対し同性相手に平気なのかと訊けばゲイだと返事が返ってくる。
そして由岐もそうなのではないか、と言われるも自身の性的指向についてはわからない由岐。
実は由岐はこのドラマをきっかけに売れたいと思っており、性的指向の確認と役に向き合うためにゲイバーへ行くのだが、そこにいたのは麻水だった。
誰でもいいからセックスすればはっきりするのではないか。
そんなことを言う由岐に対し麻水は自分ではダメなのか、と尋ねそのまま家に連れて行き―…。

 
芸能界もので超売れっ子・麻水と舞台とエキストラ経験しかない俳優・由岐路の共演。
しかもの連続ドラマの主演キャストに抜擢。
その上大学時代に同じ映画研究会に在籍していた先輩後輩。
学生時代から麻水さんのことが気になっていた由岐くんからするとこれは何が起こっているのかと思いますよね。
当時から顔で人気が凄かった麻水さん。
周りは顔だけに注目するけれど麻水さんの演技が好きで気になっていた由岐くん。
怒涛の流れからの素股ですよ。
酔っぱらって正体なくして素股。
そりゃ由岐くんに素行について問われますよね。
でも、そこでサラっとゲイ発言する麻水さん。
信頼というか由岐くんも同じだろうからと口にしたみたいですが大学の後輩ということもあり信頼しているんでしょうね。

その後は同性愛をテーマにした作品なので、そこの演技と現実の境目みたいなものを延々と考えるわけです。
現実ではどんどん性的指向を明確にすべく麻水さんと由岐くんは挿入はせずとも体を重ねているわけですからね。
麻水に触れらるたびに気持ち良さが増していく姿がえろいですよ。

挿入までは時間がかかるため指で慣らす麻水さんに由岐くんが何故入れないと拗ねたりごねたりするところが可愛い。
入れてほしくてたまらないとうずうずしているのが可愛い。
総じて可愛い。
違和感しかないのにどんどん指だけで快感を拾えるようになっていく姿……逆に麻水さんが凄いのか?
あんなにやらしい顔で強請られても耐える男……愛なのか?
愛なんだろうな。

共演者の佐久間くんも可愛いんですよ。
理解ある感じがして適度に距離取っているけれど、話も聞いてくれる。
素敵過ぎる。
麻水さんと仲良いの可愛い、由岐くんの相手するの可愛い。
総じて可愛い。

麻水さんは美人なのでそれ以上何も言うことがない。
振りまわされればいい…。

パパラッチが出てこない世界なのでとても全編通してにこにこ出来る…。
前作(『冬知らずの恋』)は、母親のことが気になって仕方なかったから…。
こっちはどっぷり二人の恋愛を応援できるのがいい。

当て馬も出ず、もだもだすると言えばもだもだはしてますが、演技とリンクさせているのでそこまで延々片想いが辛い!という感じではありません。
実際の気持ちと演じている役、その間で揺らいでいるからかな。
早く気付いて!とか苦しい!とかそういう感情ではなく、演技とのリンクのせいもあるけれどセフレとも違う体の関係(挿入はないけど)があるからかな?
片想いだけどキュンキュンする~とかそういう感情は湧かなかったです。

夏野先生の特徴といえば目は口ほどに、ということを体現するかのようなきらきらの瞳。
大切なシーンになればなるほどその瞳の中の描き込みが凄くて引き込まれます。
また、『冬知らずの恋』でも書きましたが、本当に繊細な絵でエロんですよね。
色っぽいというよりエロいんですよね
カラーも美しい。
ツイッター見るとアナログ、デジタル両方されているようですがどちらも綺麗なのがいいですね。

実は2巻まで読んでからの方が好きになった作品です。
1巻までの時は良いな、くらいでした。

でも、絵も綺麗で話も嫌なタイプの人が出てこずサラっと読めると読める作品だと思います。
このサラっというのは結構重要な要素です。
話自体も綺麗で可愛いので、勧めやすい。
ただ、そこそこ二人が爛れているかのように体を重ねているので(挿入はない)気になる人はいるかもしれないです。
最後には挿入するのでそこも安心。

途中で演技や性的指向云々よりも快楽を求め始めているのでもっと早くどうにかなった気もしますね。
まぁそれを言っちゃおしまいよ、なんでしょうけれど。
撮影が終わって初挿入、からの両想いえっちがいいんですよね。

2巻も出ているので次回は2巻の感想書きたいと思います。
ただ、同じような感想になる可能性が高いですけれど、とにかく書きます。