むくげの日日是好日

BLコミックの感想日記。このブログはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

連れ子同士から恋人へ『オオカミの血族』感想・ネタバレ

にこにこしている執着系と意地っ張りな子連れ

オオカミの血族 井上 佐藤 BAMBOO COMICS REIJIN selection  竹書房

 


あらすじ

父親二人、子供三人の生活が始まり、周りとは違うと気付く千寿也と旭。
そのことで二人は喧嘩になり、旭は父親にも反抗的な態度を取るようになる。
そんな時、旭を慰めようと必死なのは千寿也の弟のんだった。
千寿也は親とも上手くやっていくようになるが、旭だけはどうも上手くいかない。
そして、中学二年の時に千寿也は同級生の彼女を家に連れてくる。
その瞬間、旭は千寿也をどのような目で見ていたのか気付くのだが―…。

 


子連れオオカミ』の子供たちの話です。
こちらで感想書いています。

mukuge.hateblo.jp

 読み返してものんの名前がわからない。

望(のぞむ/のぞみ)かな、とか思ったけれど長男が千寿也だから違うかな。

先生も書いていましがた、子供たちが大きくなっても田所さんと宮本さんがしっかりと家族のままで嬉しい。
仲も良いようで何より。
宮本さんが出張しただけで「寂しい」と思う田所さん可愛い。
だから孫と過ごすと言いだす田所さん可愛い。

男親同士で付き合っているから「女の人と眠る」なんておかしい、と思う子供たち。
そしてその流れで父親同士は寝てるんだよと喧嘩になるんですよね。
小さい頃の千寿也(チッチ)は「でぶいおっぱい」とはしゃいでいたのに。
それにしても「大きな胸」より「でぶいおっぱい」ってパワーワードだと思いませんか?
こういう語感って結構大切だと思います。
ただ、今後この手の単語がどうなるかはわかりませんが。

旭が好きで怖いのん、というこのスタンスも良かった。
父親たちはと逆で年下攻めになりましたが、井上先生と師匠の間でも当時は旭はKing of  受けだと思ったとの受けっぷり…。
チョロすぎやしませんか、と思う程でしたが拗らせてますからね。
でも、そういう意味ではのんも十分すぎるほどの拗らせですよね。

父親と同じようになりたくないと反抗して女性と付き合い子供を引き取る旭。
父親以上のアレな感じがよく出てますよね。

みんなが正ちゃん(旭の子)を可愛がる姿は可愛いです。
カバー下の漫画も可愛い。
宮本さんが意味不明な子供の言葉を理解できるのって最高だな、と思います。
そしてそんな宮本さんをチッチとのんの親という理由で納得する田所さんも可愛くて愛しい。
本当に仲いいな。
そのくらいチッチとのんの小さな頃の破壊力…。

同時収録『sweetie』『gloria』『gloria!

CMで見た可愛い外国の少女に恋をしたけれど、叶わないよねと諦めていた塚本が偶然出会った男性が実はその少女で―…。

その後、塚本さんは溝口さんのストーカーになるんですけれど、大変ですよね。
塚本さんって結構な人だと思うんですよね。
子供の頃からずっと好きで実際は男性と分かってもシェリーちゃん(子役期の名前)が大好きで仕方ないんですからね。
性別云々ではなく、本当に好きなんだなぁだなぁと強く思います。
それゆえ溝口さんの態度のつれなさが際立ちますね。
まぁ、好みじゃないのに延々ストーキング(しかも強引)されれば引くし、絆されるのもな、と思って無理矢理性行為をしてみても響かないとなると困りますよね
というか、これ、塚本さんも大概な話なんですよね。

当て馬も出てきますが当て馬全然相手にされないし。
塚本さんが怖い怖い。

そうじゃないと妻と子供が居て仕事も全部投げ出して昔から好きだった子役を追いかけるなんて出来ませんよね。

妻と子供と揉めている要素は描かれておらず、溝口さんの母親も理解を示しているのでただただストーカー話ですね。

溝口さんが攻めでそこそこ言葉攻めもします。
それでも一途な塚本さん(但しストーカー)。

両想いになって良かったな、と思える作品です。