むくげの日日是好日

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俺と正反対な奴を紹介しろって何だよ『お前がバカを言いだす日には』ネタバレ・感想

試すだけなら俺でもいいんだろ?

 

お前がバカを言いだす日には 日塔 てい B’s LOVEY COMICS eb! enterbrain 

 

あらすじ
航の家でゲームをしながら同性愛者かもしれない、と突然言い出した慎太に動揺する航。
何故なら、航は慎太のことが好きだったからだ。
すでに慎太には同性愛者だということは告げてある。
これはもしかして自分に恋愛感情を抱いているのかも。
そんな期待も虚しく、慎太は同性愛者かどうか確認したいから誰か紹介してほしいと頼むのだった。
しかも、航とは正反対の人を、と条件を出されたことで荒れる航。
そんな航の愚痴を仲の良い正は馴染みの店で酒を飲みながら聞いていたが、途中で潰れた航を家へと送る。
すると、家の前で待つ慎太の姿が。
送って来た正が帰った途端、慎太は正を紹介してくれるのかと思ったと航に言う。
その言葉に航は怒り、自分でもいいだろと慎太を誘うのだが―…。

5/13までお得に読めます。

ポイント

同性愛者かどうかわからない→取敢えず試したい。
自分と正反対の人間を紹介しろなんてデリカシーがなさすぎる→そもそも相手に告げていない。友人からも突っ込まれている。
慎太くんは基本的にデリカシーがない発言が多い→嫉妬深いといえば、そうなのか?
すれ違う感情→会話が少ないというか、ちゃんと向き合うのは大事ですよね。
航くんは今まで攻めしかやったことがない→誘われても全力で拒否。でも、慎太になら抱かれてもいいと言う。愛ですね。
友人の正くんは可愛い→航くんと寝た過去あり
友人の良平くんも可愛い→航くんと寝た過去あり

慎太くんは航くんが周りの人と実際に寝ているとは思っていないけれど、仲良しに見えるからとりあえず「ビッチ」呼び。
でも実際には寝ているんですけれどね。
慎太くんは航くんが初めての人だから、とりあえず気にくわない行動には「ビッチ」言い放つ。
ビッチ、とは。

長年の片想いを拗らせている航くんもアレなんですが、同性愛者かどうかわからないから取敢えず試すぞ!という展開も……。
そのくらいのノリから始めるなら航くんの行動についても何も言えないはずなのにな。
でも、いろいろ拗らせているから仕方ないか。
二人とも拗らせているのに、その方向が違うから。
航くんは取敢えず一途(誰とでも寝るのに…?というツッコミはなし)で体先行で絆された慎太くんもまた一途…。
一途同士なのに、拗らせているから揉めている。
いや、初めてだから理想がありすぎるせいかも。
とにかく、拗らせている二人のわちゃわちゃです。

ラブはどこへいった』年上攻め

あらすじ
良平は生まれた時から同性愛者。
生まれた場所では上手くいかなかったが、東京の大学に通うようになってからは今までの反動のように爛れた生活をしている。
苦しい思いはしたくないから、後腐れない関係を好んでいた。
だが、キャバクラのボーイのアルバイトをしている時に好みの客である小野寺に同性愛者だということがバレてしまう。
興味津々といった様子で見てくる小野寺に少しだけ落胆する良平だったが、何故かそれから小野寺が良平を構うようになり―…。

何となく好かれていると思っていたら、実は同性愛者とわかり、その後は避けられるから追いかけ回す。
日塔先生の執着ものは執着する方がかなりポジティブなんですよね。
大好き!だからいいでしょ~と追いかける。
逃げても囲い方が力技なので逃げ切れない。
いや、まぁ、逃げ切れないと思っている時点で「愛があるのでは?」と思うのですが、どうですかね。
先生のこの手のタイプは「好き好きオーラ」を出しまくるので良いですね。
好かれた方はたまったもんじゃないけれど…というの込みで。

小野寺さんは離婚歴ありますし(2回)、キャバクラでは女性とキャッキャしています。
タクシー内で結構な会話していますが、運転手さんは大変だな。
たまに始めちゃう話もありますが、本当に大変ですよね。
※この作品は始めていない。
続編が連載されていた…!!!
あとがきにてこの後同棲して外堀埋める、とか言っていたら本当に埋めていた……。
この二人好きだったので嬉しい。
まだ連載始まったばかりのようなのでコミックスになるの待ちたいと思います。
6/1現在2話まで。


犬に餌付けをする時には』年下攻め

あらすじ
耕太には好きな人がいる。
それはライターをしている正だ。
そんな正にいつも美味しいご飯を作ってもらい、喜ぶ耕太。
だが、正からはどうも懐いてくる可愛い年下対応されているような気がして、落ち込むのであった―…。

正くんの話。
一途に想っている年下が犬扱いされているのが不満。
構ってもらえているけれど、好きな人に対象にされていない感じがするのは辛いですよね。
だからといって、無理矢理はいけませんね。
好きだから無理矢理ヤったんだ!(要約)なんて行為、犯罪ですからね。
話し合いをしていれば…と思うものの、犬扱い(可愛がり)だから、噛みつく事もあるわけですね。
ただ、この点については正くんはしっかり怒鳴っているので良かった。
なし崩しだと不安になりますからね。
え、それでいいの…?
こんな始まりだと、今後も不安…。
感情移入が過ぎる気もしますが、重要ですからね。

料理ネタで細胞は3カ月で作り変えられるからずっと同じ人の料理を食べているとその人の料理で細胞が出来て行くという話、先生好きなのかな。
他の話でもしている。
このネタが出てくると「執着の果て」みたいに感じる。
どうしても「自分のもので変わる」という強いメッセージ性からだと思うけれど。
一時期流行ったのか、インパクトのせいなのか、何作か読んだ印象がどうも拭えない。
執着系好きだけど何となく「お、おお……」という気になる。
いや、漫画以外(食事の重要性)でも出てくるので、一般的な話なのですが。

ハイテンションにコメディ要素多い表題作と過去の経験からの拗らせ話、懐いてくる年下に噛みつかれる話になっています。
全員関係を持っていると思うとなかなかですが、全員割り切っているため一切嫉妬心がない。
慎太くんのみ振り回されているのがなんとも。

拗らせものが好きな人にお勧めです。

舞台となっているバーですが『愛に血迷え』に出てくるゲイバーと同じなのかな。
店長が同じ人に見える。
こちらは親の同級生との恋愛になる歳の差がかなりある年下攻めの話です。